COLUMN

歯周病で手遅れにならないために!3つのサインを紹介

公開日:
更新日:

「歯周病で手遅れになる一歩手前のサインとは?」
「歯周病で歯が抜けてしまった場合の治療方法が知りたい」
「そもそも歯周病の原因とは?」
食以外にも、運動能力、老化や健康寿命にさえ関わってくる歯の健康。
老後もしっかりと自分の歯で食事をするためには、若いころからの歯周病について正しく理解することが必須と言えるでしょう。

そこで本記事では、歯周病に関する冒頭の疑問について、網羅的に解説していきます。
多くの選択肢から自分にピッタリな歯医者を探したい方、歯医者への受診を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

歯周病とは?

まずは、そもそも歯周病がどういう状態なのか確認しておきましょう。
歯周病は、歯を支える歯肉や歯槽骨などの組織が炎症を起こし、慢性的に進行する疾患です。
原因は、プラーク内の細菌による感染が大きく、適切な口内清掃が行われないことで症状が悪化します。
初期段階では歯肉炎として現れ、歯肉の腫れや出血が見られますが、放置すると歯を支える骨が徐々に失われ、最悪の場合、歯が抜け落ちることもあります。
定期的な歯科検診と適切な口内ケアが予防には欠かせません。

関連記事:歯茎から出血する原因は?クリニックに行くべきケースも紹介

歯周病の原因

歯周病の主な原因は、歯に付着するプラークです。
プラークは細菌の薄い膜で、特定の食べ物がこれら細菌の増殖を助けます。
とくに、粘着性の高い食品は歯にくっつきやすく、そこで細菌が繁殖しやすい環境を作り出します。
糖分の多い食べ物もまた、プラークの形成を促す細菌の活動にエネルギーを与えるため、注意が必要です。
そのため、これらの食品を摂取した後は丁寧に歯磨きをすることが、プラークの形成を阻止し歯周病予防につながります

関連記事:歯科検診の最適な頻度は?歯科検診を受けるメリットや費用も解説

歯周病の進行ステージ

歯周病はその重症度に応じてステージ1から4までの4つのステージに分類されます。
軽度の症状から始まるステージ1からもっとも重篤なステージ4まであり、それぞれ歯周炎の進行具合を示しています。
また、歯周炎の進行速度とリスクの高さはグレードAからCで評価され、そのリスクを判断する際には喫煙などの既存のリスク因子が考慮されます。
こうした分類を用いることで、個々の患者の状況に応じた適切な治療計画を立てやすくなる仕組みです。

関連記事:歯医者に何度も通うのはなぜ?治療期間を短くする方法も解説

お口にこんなサインは手遅れの一歩手前

ここからは、口から発される手遅れ一歩手前のサインを3つ解説していきます。

  • 歯茎・顎の骨がボロボロになっている
  • 歯茎から膿が出ている
  • 悪臭

それぞれ確認してください。

関連記事:良い歯医者の選ぶ5つのポイント

歯茎・顎の骨がボロボロになっている

歯茎や顎の骨がボロボロになるのは、歯周病が深刻な状態に達しているサインです。
この段階になると、歯肉は重度の炎症により腫れ上がり、歯槽骨が徐々に溶け始めていることを示します。
見た目にも歯がゆるんで見えたり、噛む力が弱くなったりと明らかな変化が現れることが多いでしょう。
また、このような症状は口臭の悪化や噛む際の痛みといった不快感を伴うこともあるため、早急な歯科治療が必要です。

歯茎から膿が出ている

歯茎から膿が出ている状態は、進行した歯周病の重要な徴候のひとつです。
歯肉のポケット内で細菌が増え、炎症を引き起こすことによって膿が生成されます。
膿の存在は歯肉組織がすでに感染していることを示しており、放置すると歯を支える骨へのダメージが進行し、最終的に歯の喪失につながる恐れがあります。
そのため、膿やその他の症状を感じたら、早めに歯科医に相談することが大切です。

悪臭

口が常に悪臭を放つ状態は、深刻な口内トラブルの警告信号です。
悪臭は、緩んだ歯や感染した歯周ポケットに溜まった食べかすが腐敗し、細菌の活動が活発になることによって引き起こされます。
これは歯周病が進行し、適切な口内ケアや定期的な歯科診療が行われていない可能性を示唆しています。
早期に歯科医の診察を受け、適切な治療を開始することで、状態の悪化を防ぎ、口臭を改善することができるでしょう。

歯が抜けてしまうことのリスク

歯が抜けてしまうと、まず噛み合わせが変わります。
歯のアーチのバランスが崩れ、他の歯に過剰な負担がかかるようになるのです。
それによって、隣接する歯が動き、歯並びが悪くなる可能性があります。
また、歯がなくなると発音にも影響が出てきます。
とくに「さ」「た」「な」などの言葉を発声する際に、明瞭さが損なわれることがあるでしょう。
歯が抜けた場合は早急に適切な治療を受けることが大事です。

関連記事:歯が抜けた際にそのまま放置するリスクは?対処法も紹介

歯周病で歯が抜けてしまった場合の治療方法

ここからは、歯周病で歯が抜けてしまった場合の治療方法を見ていきましょう。
主な方法は以下の3つです。

  • インプラント
  • ブリッジ
  • 入れ歯

それぞれ解説していきます。

関連記事:歯医者の自費診療は保険診療とどう違う?メリットや治療項目例を解説

インプラント

インプラント治療は、歯が抜けた部分に人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける先進的な技術です。
まず、チタン製の治療器具を顎の骨に埋め込み、それが骨と結合するのを待ちます。
この結合をオッセオインテグレーションと呼び、完了すると人工の歯冠を取り付けるための土台が完成します。
インプラントは見た目と機能が天然歯に近く、長期的に安定した噛み心地と審美性を提供する、非常に人気のある治療方法です。

ブリッジ

ブリッジ治療は、歯が抜けた箇所を隣接する歯を支えにして架け渡す方法です。
抜けた歯の両側の健康な歯を削り、そこに人工の歯を固定します。
これはアンカーとなる歯に冠を装着し、その間に欠損部分を補うための人工歯を取り付けることで行われます。
ブリッジは取り外しができず固定式であり、天然歯のような見た目や機能を期待できる治療法です。
しかし、周囲の歯を削る必要があるため、その歯の損失や将来的な危険性も考慮する必要があります。

入れ歯

入れ歯治療は、歯周病などで歯が失われた際に利用される取り外し可能な補綴物による治療です。
部分入れ歯は一部の歯が失われたケースに、全体入れ歯は全ての歯がない場合にそれぞれ使用されます。
これらは合成樹脂や金属を用いて作り、残っている歯や歯茎、顎の骨にフィットさせることで機能を回復させます。
入れ歯は比較的費用が低いという利点があり、適切な調整によって許容できる快適さと咬合力を提供しますが、ときには不快感や安定性の問題が生じることもあるでしょう。

歯周病にかからないために

歯周病予防のためには、プラークと歯周病原因菌を日々取り除く徹底したブラッシングが重要です。
効果的なブラッシングで口内を清潔に保つことが、歯周病の発生や進行防止につながります。
ただし、ブラシの届きにくい奥歯や歯間はとくに注意が必要で、ここではデンタルフロスや歯間ブラシを活用しましょう。
また、液体ハミガキや洗口液も併用することでさらなる清掃効果が期待できます。

関連記事:歯科検診の費用相場は?費用を抑える方法も紹介

クリニック選びのポイント

歯科クリニックを選ぶ際は、最新の医療技術に精通しているかどうかをチェックしましょう。
技術の進歩は日々激しく、新しい治療法はより効果的で快適なものが多いためです。
また、クリニックが過去にどのような治療を行ってきたか、実績や技術力も大切な選択基準となります。
そして、院内感染を防ぐために、衛生管理がきちんと行われているかどうかも確認が必要です。
清潔なクリニックを選ぶことで、心理的にも安心して治療を受けられるでしょう。

関連記事:歯医者は予約が必要?予約変更・キャンセルの方法も解説

歯周病で手遅れにならないためには進行ステージを意識しよう

歯周病は進行することで治療が難しくなります。
初期段階では歯茎の赤みや腫れ、出血が見られますが、この段階ならばブラッシングの改善や定期的なクリーニングで治療が可能です。
中期以降、歯肉が下がり歯の根が露出し、歯がグラついたりすると、治療が複雑に。
最悪の場合、歯の喪失に至るため、早期発見と治療が重要です。
歯周病の進行状態に応じた対策を心掛け、進行を放置しないようにしましょう。
定期的な歯科診断をお忘れなく。

歯医者の予約なら「らくらく歯医者さん検索」にお任せください。

page top