「歯が抜けたときの応急処置は?」
「歯が抜けたときに放置するリスクとは?」
「そもそも歯が抜ける原因は?」
食以外にも、運動能力、老化や健康寿命にさえ関わってくる歯の健康。
年を取ってからも健やかに生き抜くポイントは、歯にあるといっても過言ではありません。
そこで本記事では、歯が抜けた方に向けて、冒頭の疑問について詳しく解説していきます。
多くの選択肢から自分にピッタリな歯医者を探したい方、歯医者への受診を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
歯が抜ける原因
まずは、歯が抜ける原因から解説していきます。
考えられるのは以下の2つです。
- 物理的衝撃
- 口腔内の疾患
それぞれ確認してください。
関連記事:歯科検診の最適な頻度は?歯科検診を受けるメリットや費用も解説
物理的衝撃
物理的衝撃による歯の抜けは、事故やスポーツ中の打撃などが原因で起こります。
歯は突然の強い力に晒されると、歯根から脱落したり折れたりしてしまうことがあります。
口腔内の疾患
口腔内の疾患、とくに歯周病は歯が抜ける主な原因のひとつです。
細菌の感染が進行し、歯を支える組織が破壊されます。
定期的なケアと清掃が抜けるリスクを減らす助けとなります。
歯が抜けたときの応急処置
ここからはいよいよ、歯が抜けたときの応急処置について解説していきます。
基本的には、以下の3ステップを取りましょう。
- 止血
- 抜けた歯の保存
- 30分以内にクリニックへ行く
それぞれ確認してください。
止血
歯が抜けた場合の止血には、清潔なガーゼや布で傷口を優しく圧迫します。
数分間圧迫して血が止まるのを助け、腫れを防ぐために冷たいパックを頬に当てるのも良いでしょう。
ただし、強く圧迫しすぎると痛みが増すことがあるので注意が必要です。
抜けた歯の保存
最後は抜けた歯の保存です。
抜けた歯は乾燥から守る必要があります。
できるだけ早く生理食塩水または牛乳に浸して保管しましょう。
これにより、歯根細胞が生きた状態で保たれ、再植の成功率が上がります。
30分以内にクリニックへ行く
抜けた歯は、再植の成功率を高めるためにできるだけ早く歯科クリニックへ持参しましょう。
とくに、抜けてから30分以内の対応が理想的です。
口腔外傷がある場合は、口腔外科のある大学病院などの専門施設を受診することが推奨されます。
歯が抜けたときに放置するリスク
最後に、歯が抜けたときに放置するリスクについて見ていきましょう。
ここでは網羅的に、以下の6つを解説します。
- 再植できなくなる
- 細菌感染
- 発声・発音への影響
- 周囲の歯への悪影響
- 表情への悪影響
- 治療がおおがかりになる
それぞれ確認してください。
関連記事:歯が抜けた際にそのまま放置するリスクは?対処法も紹介
再植できなくなる
歯が抜けた場合、すぐに適切な処置をしないと、歯の根部の細胞が死滅してしまいます。
細胞が死ぬと、再植しても歯がもとの場所に定着しにくくなるわけです。
再植は時間との戦いで、早急に歯科医の診察を受けることが非常に重要です。
細菌感染
歯が抜けた箇所を放置すると、露出した組織が細菌の侵入に弱くなります。
口の中は多くの細菌が存在するので、傷口からの感染リスクが高まります。
これにより、炎症や感染を招き、治療が複雑になる恐れがあるのです。
発声・発音への影響
歯が抜けてしまうと、発声や発音に影響が出ることがあります。
とくに、前歯の喪失は「さ」や「た」などの音を正確に発音させづらくします。
長期間放置すると、この影響が長続きする可能性があり、話し言葉に自信が持てなくなる恐れもあるので注意が必要です。
周囲の歯への悪影響
歯が抜けてしまうと、隣接する歯にも影響を与えます。
放置されたスペースが原因で周囲の歯が動いたり歪んだりすることも。
結果として噛み合わせの問題や、さらなる歯の損失リスクにつながりかねません。
表情への悪影響
歯が抜けると、表情にも変化が現れます。
歯が支えていた頬が凹み、老けた印象になることがあるのです。
笑顔が自然に見えなくなることもあり、社交的なシーンで自信を損ねる可能性があります。
綺麗な表情を保つためにも、早めの対策が大切です。
治療がおおがかりになる
歯を失ったままにすると治療が複雑になります。
放置期間が長いほど、歯並びが悪化するリスクが高まるため、単純な補綴では対応できなくなることがあります。
また、何年も経過すると、骨が吸収されて補綴物の土台が不安定になる可能性も。
早期に適切な処置をすることが、簡単かつ経済的な解決策につながります。
歯が抜けたときの治療法
抜けた歯の再接合は迅速に行えば可能性がありますが、常に適応できるわけではありません。
再接合が不可能な場合、インプラントやブリッジ治療が代替方法として用いられます。
インプラントは失った歯の根を人工的に再現し、ブリッジは隣り合う歯を利用して抜けた部分を埋める治療です。
適切な治療法は、お口の状況やニーズに合わせて選択されます。
関連記事:歯医者の自費診療は保険診療とどう違う?メリットや治療項目例を解説
歯が抜けたときの応急処置方法は主に3つ
抜けた歯の応急処置は、まずは止血が大切です。
優しくガーゼで圧迫して血を止めましょう。
次に、抜けた歯は乾燥を防ぐために牛乳に浸すか、口の中の頬と歯茎の間に置きます。
そして、歯の再植が可能な場合があるため、30分以内にできるだけ早く歯科クリニックに行きましょう。
速やかな対応が、歯を救う鍵です。
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