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虫歯かどうか確かめる方法は?セルフチェック表も紹介

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「虫歯かを確かめる方法は?」
「虫歯の進行状況を詳しく知りたい」
「虫歯のセルフチェックがしたい」
医療施設のなかでも、検診などで定期通いすることが多いであろう歯医者。
本記事では、歯医者の虫歯チェックに関する冒頭の疑問について、詳しく解説していきます。
歯医者の利用を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

【セルフチェック】虫歯の特徴

はじめに、虫歯の特徴から解説します。
そのままセルフチェックにも使えるので、ぜひ自身と照らし合わせながら確認してください。

  • 歯が黒くなっている
  • 歯に食べものが挟まりやすい
  • 冷たいものや熱いものが染みる
  • 何もしていなくても痛む

それぞれ解説していきます。

歯が黒くなっている

虫歯の特徴のひとつは、歯が黒くなることです。
虫歯になると、口内の細菌によって歯のエナメル質が溶け出し、その部分が黒く変色します。

歯に食べものが挟まりやすい

歯に食べものが挟まりやすくなることも、実は虫歯の特徴です。
虫歯になると、歯の表面が溶け出し、凹凸ができるため、食べものが歯の隙間や溝に詰まりやすくなります。
食べものが詰まったまま放置すると、細菌の増殖を招き、虫歯の進行が加速するので注意しましょう。

冷たいものや熱いものが染みる

冷たいものや熱いものが染みることも、虫歯の特徴のひとつです。
虫歯になると、歯のエナメル質や象牙質が侵され、神経や血管が露出します。
そのため、冷たいものや熱いものに触れると神経に刺激が伝わり、痛みやしみる感覚が起きることがあります。

何もしていなくても痛む

なかでもわかりやすい虫歯の特徴が、何もしていなくても歯が痛むことです。
虫歯になると、細菌が歯の内部に達し、歯の神経に刺激を与えるため、痛みが生じます。
歯が虫歯になると進行が早く、治療しないと痛みが増していきます。
そのため、何もしていないのに歯が痛む場合は、虫歯が疑われます。

虫歯を確かめる方法

もしセルフチェックが思うようにできないという方は、別の確認方法を試してみてください。
ここからは、虫歯を確かめる方法としておすすめできるものを4つ紹介していきます。

  • 目で見る
  • ルーペで見る
  • 触診
  • レントゲン撮影

それぞれ確認してください。

方法①目で見る

虫歯を確かめる方法のひとつは、目視で歯を観察することです。
虫歯の初期段階では、歯の表面に白い斑点や黒い点が現れることがあります。
また、歯の形状や表面の凹凸に異常がある場合も虫歯が疑われます。

方法②ルーペで見る

虫歯を確かめる方法のひとつは、ルーペを使用して歯を観察することです。
ルーペを使うことで、歯の表面や溝に細かな変化や穴をより明瞭に確認できます。
とくに、歯の奥や細かい部分は肉眼では見えにくいため、ルーペを使うと虫歯の初期段階や微細な虫歯も見つけられるでしょう。
定期的な歯のチェックにおいても有用な方法です。

方法③触診

自分でできる虫歯を確かめる方法として最後に紹介するのが、触診です。
歯の表面や溝、歯の周りの歯肉などを指で触って、異常や歯の硬さを確かめます。
歯医者であれば専用の器具を使って確かめることもあります。
いずれにせよ、虫歯は硬い歯質よりも柔らかくなるため、触診で異常が感じられる場合は虫歯の疑いがあるといえます。

方法④レントゲン撮影

虫歯を確かめる方法、最後のひとつはレントゲン撮影です。
レントゲンを通して歯や歯根の内部の状態を可視化します。
虫歯の進行や歯の根の感染などがわかり、肉眼では見えない部分の虫歯を発見できます
とくに歯の間や歯の根の先の状態を把握するために有用で、定期的なレントゲン撮影は虫歯の早期発見に役立つ重要な手段といえます。

関連記事:歯医者の初診料はいくら?目安や所要時間について解説

虫歯の進行状況

ところで、学校の歯科検診などで「C」という言葉を聞いた記憶はないでしょうか。
あれは虫歯の進行状況を示す記号です。
ここでは、以下の5つのパターンに分けて、虫歯の進行度を解説していきます。

  • 虫歯の前兆
  • 軽度の虫歯
  • 中度の虫歯
  • 重度の虫歯
  • 最重度の虫歯

それぞれ見ていきましょう。

【CO】虫歯の前兆

CO(初期の虫歯)は、虫歯の進行初期段階で、硬いエナメル質が溶け始め、白く濁って変色します。
ただし、まだ歯に穴が空いたり、冷たいものがしみたりする自覚症状はありません。
削る必要のない状態であり、ひとまず発見・認知することが重要です。

関連記事:歯科検診の最適な頻度は?歯科検診を受けるメリットや費用も解説

【C1】軽度の虫歯

C1(歯の表面の虫歯)は、虫歯の進行段階でエナメル質が溶け、歯が黒く変色します。
冷たいものがしみることもありますが、痛みはまだありません。
この段階で治療が始められると理想です。

【C2】中度の虫歯

C2(削って詰める虫歯)は、虫歯の進行段階でエナメル質の内側の象牙質まで進行した状態です。
冷たいものや甘いものがしみるなどの自覚症状が現れます。
この段階では削って詰める治療が必要です。

【C3】重度の虫歯

C3(神経をとって被せる虫歯)は、虫歯が神経まで進行した状態です。
熱いものがしみたり、自覚痛があったり、歯の根の先が腫れるなどの症状が出ます。
神経まで進行してしまうと、根管治療が必要となります。
これは神経を取り除き、根管に消毒薬を詰める治療法ですが、もっとも困難な治療とされています。

【C4】最重度の虫歯

C4(抜歯が必要な虫歯)は、虫歯が進行し、大部分の歯が溶けてなくなり、歯の根まで虫歯が進んだ状態です。
神経が死んでいるため、しみたり痛んだりすることはありません。
この段階では抜歯が必要となります。

関連記事:歯医者に何度も通うのはなぜ?治療期間を短くする方法も解説

虫歯か確かめる方法は「見る」「触る」

虫歯を自分で確かめる方法は「見る」と「触る」の2つです。
まずは鏡を使って歯をじっくりと観察し、変色や黒ずみ、溝や穴の有無を確認しましょう。
ただし、虫歯の進行状況を正確に判断するにはレントゲン検査も必要なため、違和感を覚えた時点で歯医者に相談しましょう。
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